アパート・マンションにおける建て替えのポイント!
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アパート・マンションの建て替えを検討するタイミングや費用、注意点について悩んでいませんか?
建物の老朽化が進んでくると、「このまま修繕を続けるべきか、それとも建て替えた方が良いのか」といった判断に迫られることが多くなります。
この記事では、「アパート・マンション 建て替え」にかかる費用、建て替えに際して重要なポイント、建て替えによって期待できる効果、そして建て替えが特に望ましい物件について、わかりやすく具体的に解説します。
これから建て替えを検討している施設管理担当者の方にとって、現場の実情に即した情報を得られる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
アパート・マンションにおける施設管理でお悩みの方はぜひ最後まで読んでみてください!

アパート・マンションの建て替えにかかる費用について
アパート・マンションの建て替えは、ただ建物を新しくするだけではなく、大きな費用が発生します。そのため、費用の内訳を正確に把握しておくことが重要です。
・建て替えにかかる平均費用とその内訳
アパート・マンションの建て替え費用は、延床面積や構造、設備のグレードによって変動しますが、一般的には1戸あたり1,500万円〜2,500万円程度が相場です。
例えば、10戸の鉄筋コンクリート造マンションであれば、総額で1億5,000万円〜2億5,000万円となります。
この中には、解体費用(1㎡あたり1万〜2万円)、設計・申請費、仮住まい費用、地盤調査・改良費、建築費、外構工事費などが含まれます。
特に仮住まい費用や解体費用は見落とされがちですが、トータルコストに大きな影響を及ぼすため、事前の詳細な見積もりが不可欠です。
建て替えにおいて重要となる事について
建て替えを成功させるためには、単に予算を用意するだけでなく、いくつかの重要な視点を持つことが大切です。
特に法的制限や住民対応、そして将来の収益性を考慮する必要があります。
・建築基準法・用途地域の確認
建て替えを行う際には、建築基準法や用途地域の制限を事前に確認することが必須です。
特に古い建物では、現在の法律に適合しない“既存不適格建築物”であるケースが多く、同じ規模での再建築ができない可能性があります。
例えば、以前は中高層住居専用地域で建築できた5階建てマンションが、現在の法規では3階建てまでしか建てられないといった事例もあります。
自治体への相談を早めに行い、可能な範囲での設計調整が求められます。
・住民や入居者との調整
建て替えに伴って一時的な立ち退きや仮住まいをお願いする必要があるため、入居者との信頼関係を築くことも重要です。
筆者が以前対応したマンションでは、説明会を複数回行い、仮住まい費用を全額負担することで入居者からの協力を得ることができました。
住民の不安を払拭するための説明と対応が、建て替えのスムーズな進行には欠かせません。
建て替えによって期待できる効果について
アパート・マンションの建て替えには大きな初期費用がかかる一方で、長期的には多くのメリットがあります。
・建物の資産価値と収益性の向上
新築されたアパート・マンションは外観・設備ともに最新の仕様となり、資産価値が大きく向上します。
また、耐震性能や断熱性能などの基準も最新のものに準拠するため、安心して長期間運営できる点も強みです。
加えて、賃料の設定を見直すことも可能となるため、収益性の改善にもつながります。
実際、筆者が携わった建て替えプロジェクトでは、築40年の物件を建て替えた後、平均家賃が1.4倍に上昇しました。
建て替えが望ましい物件とは
全てのアパート・マンションが建て替えを必要としているわけではありません。
以下のような特徴を持つ物件は、建て替えの検討が強く推奨されます。
・築年数が40年以上で大規模修繕でも限界がある物件
築40年以上が経過し、すでに複数回の大規模修繕を行っているような物件では、修繕を繰り返すよりも建て替えの方が結果的にコストパフォーマンスが良くなるケースが多くあります。
特に構造躯体の老朽化や、配管など目に見えない部分の劣化が進んでいる場合には注意が必要です。
また、空室率が高く、リノベーションでは対応しきれない立地や周辺環境の変化がある場合も、建て替えによる再スタートが有効な選択肢となります。
まとめ
「アパート・マンション 建て替え」には、多くのコストや準備が必要ですが、しっかりと計画を立てれば、資産価値や収益性の大きな向上が期待できます。
建築法規の確認や住民との調整、将来を見据えた設計が成功の鍵を握ります。
特に築年数が40年以上経過し、大規模修繕でも対応が難しくなってきた物件は、建て替えを前向きに検討すべきタイミングです。
福岡県でアパート・マンションの施設管理についてお悩みの方は是非この記事を参考にしていただければと思います!
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