アパート・マンションにおける建物診断について!
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最近、「アパート・マンション 建物診断」というキーワードで情報を探している方が増えています。
「うちの物件、そろそろ老朽化が心配」「建物の劣化ってどこをチェックすればいいの?」というお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、アパート・マンションの建物診断がなぜ必要なのか、具体的にどのような調査を行うのか、そして診断によって得られるメリットについて、実体験を交えて詳しく解説します。
この記事を読むことで、建物診断の基礎から実務的なポイントまでが理解でき、安心して維持管理の判断ができるようになります。
アパート・マンションにおける施設管理でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

【建物診断が必要な理由について】
建物診断は、アパート・マンションの安全性と資産価値を守るために欠かせません。
築年数が10年以上の物件では、外壁のひび割れや屋上の防水層の劣化など、目に見えない損傷が進行している可能性があります。
私が過去に対応した福岡市内の築15年のアパートでは、外壁の浮きが目視では確認できず、建物診断で初めてタイル剥落の危険性が判明しました。もし診断が遅れていれば、落下事故や修繕費の高騰につながっていた可能性もあります。
● 劣化の進行は目に見えない
塗装の色あせや小さなヒビでも、内部では鉄筋のサビや漏水が始まっていることがあります。見た目で判断せず、定期的な診断でリスクを管理することが重要です。
【主な調査内容について】
建物診断では、外壁・屋上・バルコニー・共用部・給排水設備・基礎など、多岐にわたる部位をチェックします。
調査手法には、打診調査、赤外線サーモグラフィ、コンクリートの中性化試験などが用いられます。
● 外壁と屋上の点検内容
外壁ではタイルの浮き、ひび割れ、塗膜の剥がれを確認し、屋上では防水層の劣化状態、ドレンのつまり、勾配の異常を調べます。私が調査を担当した築20年のマンションでは、赤外線サーモで浮きタイル20枚が特定され、早期補修につながりました。
● 給排水設備・共用部のチェックポイント
配管の漏水や錆の進行、ポンプの作動状況、電気系統の絶縁性能まで確認します。特に給排水設備は、漏水事故のリスクが高く、放置すると数百万円単位の損害が発生する可能性もあります。
【診断を行うメリットについて】
建物診断を行うことで、修繕計画の精度が高まり、コストの最適化と事故リスクの低減が図れます。
さらに、管理組合やオーナー間での合意形成にも役立ちます。
● 将来の修繕費を削減できる
劣化が進行してからでは補修費が高額になります。例えば、防水層の劣化を放置すると、再施工費が1.5倍になることもあります。診断による早期発見で、年間50万円以上の節約になったケースもあります。
● 住民や入居者の安心感を高められる
定期診断を行っている物件は、入居者からの信頼も高くなり、空室率の改善にもつながります。あるアパートでは、「建物がきれいで安心できる」との声が増え、年間の退去率が10%低下しました。
● 資産価値の維持に直結する
建物診断の記録をしっかり保管しておけば、売却や借り入れの際にも有利になります。金融機関からの評価が上がり、修繕ローンの条件が改善される例も多くあります。
【導入が望ましい物件は】
建物診断はすべてのアパート・マンションに有効ですが、特に以下の条件に該当する物件では優先的な対応が求められます。
● 築10年以上の物件
建物は築10年を超えると、目に見えない劣化が顕著になります。特に築15年以上の物件では、診断をもとにした長期修繕計画が必須です。
● 外壁や屋上に異変がある物件
ひび割れやコケの発生、雨漏りの痕跡がある場合、診断によって劣化原因を特定し、補修の優先順位をつける必要があります。
● 賃貸経営を行っているオーナー物件
空室対策、入居者満足度アップ、資産価値維持のためには、定期的な建物診断が経営戦略の一部になります。オーナーとして「見えないコスト」の把握が重要です。
【まとめ】
この記事では、「アパート・マンション 建物診断」の必要性、調査内容、メリット、診断が推奨される物件について解説しました。
建物診断は、物件を長持ちさせるための第一歩であり、結果的に修繕費用の抑制や資産価値の維持につながります。
築年数が経過している物件、外観に異常が見られる建物をお持ちの方は、まず診断から始めてみてください。
福岡県でアパート・マンションの施設管理についてお悩みの方は是非この記事を参考にしていただければと思います!
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