老健施設の塗床について!
いつもRリペアのコラムをご覧いただきありがとうございます。
「老健施設 塗床」と検索された方は、「床の劣化が気になるけど、塗床ってどういう工事?」「安全性や衛生面で問題はないのか?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、老健施設における塗床工事の基礎知識から、具体的な施工の仕組み、期待できる効果と注意点、導入が特に望まれる施設の特徴まで、詳しく解説いたします。
この記事を読むことで、安全で衛生的な施設運営のために、どのような床工事が最適かを判断できるようになります。
老健施設における施設管理でお悩みの方はぜひ最後まで読んでみてください!

老健施設の塗床事情の解説
老健施設の床は、日々の人の出入りや医療機器の移動、水や薬品のこぼれ、清掃作業などにより非常に負担がかかっています。床材が劣化すると、滑りやすくなったり、ひび割れが発生したりして、転倒事故や衛生問題につながるおそれがあります。
塗床工事は、既存の床に特殊な塗料を塗布して、床の耐久性・防滑性・耐薬品性・防水性などを高める工事です。近年では、転倒防止や衛生管理の観点から、老健施設での導入が急増しています。
現場でよくある床トラブル
筆者が以前対応した老健施設では、厨房の床に毎日水がこぼれており、経年劣化で防水性が失われていました。床のひび割れから水が浸入し、内部にカビが発生。塗床工事を行うことで防水性と衛生環境を取り戻し、入居者や職員の安心・安全につながりました。
塗床の仕組みについて
塗床とは、床面に専用の樹脂や塗料を塗布することで、機能性と見た目の美しさを同時に実現する工法です。素材や目的に応じて様々な種類があります。
塗床で使われる主な素材とその特徴
- ウレタン系塗床
弾力性に優れ、クッション性があるため、転倒時の衝撃を緩和します。音の吸収性も高く、静音性を求められる病室や廊下に適しています。 - エポキシ樹脂塗床
高硬度・耐薬品性に優れており、厨房やリネン室、汚物処理室などに最適です。ただし、柔軟性が少なく、ひび割れには注意が必要です。 - アクリル系塗床
速乾性が高く、短期間での工事が可能です。夜間工事や一時閉鎖が難しい施設では重宝されています。
施工の流れと期間の目安
塗床工事の基本的な流れは以下のとおりです。
- 既存床の洗浄・下地処理
- プライマー(下塗り)塗布
- 中塗り・上塗り(塗料の種類により2〜3層)
- 乾燥・硬化(通常24〜48時間)
施工面積が100㎡程度であれば、乾燥期間を含めて3日〜4日が目安です。厨房や廊下など、使用頻度が高い場所は、部分施工や夜間工事で対応可能です。
期待できる効果や注意点について
塗床には、安全性の向上やコスト削減といったさまざまなメリットがあります。しかし、注意すべき点もあります。
塗床によって得られる主な効果
- 転倒防止
防滑性能を高めた塗床は、水濡れによる転倒事故を大幅に減らします。特に浴室前の床や通路での効果が高く、事故防止に直結します。 - 衛生環境の改善
継ぎ目がなく、汚れが入り込みにくいため、雑菌やカビの繁殖を抑制できます。定期清掃もしやすくなり、感染症リスクが低減します。 - 施設のイメージ向上
見た目がきれいで清潔な床は、見学者や家族に好印象を与え、入居率の向上にもつながります。 - 維持管理コストの削減
ひび割れや剥がれが起こりにくいため、長期的なメンテナンス費用の削減につながります。
施工時の注意点
- におい・乾燥時間
一部の塗料は施工時に独特のにおいが出るため、病棟周辺では低臭タイプの樹脂を選ぶなど配慮が必要です。 - 施工中の動線確保
老健施設は24時間稼働しているため、施工場所と時間帯を綿密に計画し、入居者やスタッフの動線を妨げないようにする必要があります。 - 下地の状態
下地が湿っていたり、コンクリートが劣化している場合、塗床の密着性が低下するおそれがあるため、事前調査と下地補修が重要です。
導入が望ましい施設は
すべての老健施設が一律に塗床を必要とするわけではありませんが、以下の条件に当てはまる場合は、導入の検討をおすすめします。
塗床工事の導入が効果的なケース
- 築年数が15年以上経過しており、床のひび割れや剥がれが目立つ
- 水を多く使う厨房、浴室、洗濯室などがある
- 入居者や職員の転倒事故が発生したことがある
- 毎日の清掃や除菌作業がしづらいと感じている
- 床の見た目が古く、清潔感が失われている
このような施設では、塗床工事によって大きな安全性向上と美観改善が期待できます。施設の評価アップや信頼性向上にもつながります。
まとめ
老健施設における塗床工事は、安全性・衛生面・耐久性の3つを同時に高める非常に効果的な手段です。
床は毎日利用される場所だからこそ、適切なメンテナンスが不可欠です。特に厨房や浴室まわりの塗床は、事故防止や衛生維持に直結します。
工事の種類やタイミング、塗料の選び方によって、コストパフォーマンスも大きく変わるため、信頼できる専門業者に相談しながら進めることが大切です。
福岡県で老健施設の施設管理についてお悩みの方は是非この記事を参考にしていただければと思います!
Rリペアでは、防水工事・雨漏り補修から塗装工事、部分補修まで様々なお悩みに対応しております。