介護施設における漏水対策について!
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老健施設を管理されている方の中には、「最近天井にシミがある…」「利用者の部屋で水がポタポタ垂れてきた」など、漏水に関する悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、介護施設における漏水対策について、原因、具体的な対策、期待される効果、対策が必要な施設の特徴まで、徹底的に解説します。
記事を読み進めることで、漏水リスクを減らすためにどのような予防策・工事が有効かが分かるようになります。
老健施設における施設管理でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

雨漏りの原因について
介護施設で発生する雨漏りには、複数の要因が関係しています。特に老朽化が進んだ建物ほど、構造的な問題や施工当時の材料の劣化によって、雨水が侵入しやすくなっています。
・屋上や屋根の防水層の劣化
私たちが実際に補修を行った福岡県内のある老健施設では、築15年の建物で屋上防水層にひび割れが発生していました。これにより雨水が建物内部へ染み込み、5階の天井クロスに大きなシミができていたのです。
・外壁のクラック(ひび割れ)やシーリングの劣化
壁面に生じた細かなクラックからも水は侵入します。特にシーリング材(コーキング)が劣化していると、雨水の通り道になります。施設の通気性や断熱性を維持するためにも、定期点検が不可欠です。
・窓枠やサッシからの浸水
サッシ周辺のパッキンが劣化していると、台風や大雨の際に浸水するケースが多く見られます。高齢者が生活する空間において、漏水によるカビや結露の発生は衛生面でも問題です。
対策の種類や方法について
漏水の発生を防ぐためには、予防と早期対応が重要です。適切な対策を講じることで、大掛かりな修繕工事を避けることができます。
・防水工事の実施
屋上やバルコニーには、ウレタン防水やシート防水といった防水処理が施されます。施工後は10~15年ごとの再施工が望ましく、漏水を未然に防ぎます。実際に弊社が行った事例では、屋上全面にウレタン防水を施工したことで、漏水リスクがゼロになり、施設長から非常に感謝されました。
・外壁補修工事
ひび割れやクラックの補修、シーリング打ち替えを定期的に行うことで、雨水の侵入経路を遮断します。防水塗装の塗り替えも併せて実施することで、外観の美観も保てます。
・内装復旧と調査
漏水が発生した場合、まず散水調査などで原因箇所を特定し、必要な修理を行います。その後、内装のクロスや天井ボードの張り替えを行うことで、利用者の安心感を保ちます。
期待できる効果や注意点について
適切な漏水対策を施すことで、多くのメリットがあります。
・衛生環境の改善
漏水により発生するカビやダニは、呼吸器疾患や皮膚疾患の原因になります。高齢者にとっては特に健康被害に直結するため、漏水の未然防止は非常に重要です。
・建物寿命の延命
防水層や外壁の適切なメンテナンスを行うことで、建物の劣化を防ぎ、結果的に施設の寿命を延ばすことができます。築20年の施設でも、定期的な補修を行っていれば、あと10年以上使用可能です。
・注意点:工事時のスケジュール調整
工事を行う際は、入居者の生活に影響を与えないよう、工程や騒音対策に配慮した計画が求められます。夜間や休日工事を希望される施設も多く、事前打ち合わせが重要です。
導入が望ましい施設は
どのような施設に漏水対策が必要なのか、いくつかのポイントを紹介します。
・築10年以上の施設
建築後10年を超えると、防水層や外壁の劣化が進行する時期です。定期点検を怠ると、見えない部分で水の侵入が始まっていることもあります。
・高層階を有する施設
5階建て以上の老健施設では、屋上からの漏水が下層階へ被害を及ぼすケースが多く見られます。早期の屋上防水改修が推奨されます。
・立地条件が厳しい施設
海沿いの地域や、強風や雨の多い地域にある施設では、通常よりも建物への負担が大きくなります。気候条件を考慮した対策が必要です。
まとめ
介護施設における漏水対策は、利用者の安全と建物の寿命を守るために欠かせない取り組みです。屋上や外壁の劣化、シーリングの緩みなど、見落としがちな箇所こそ定期的に点検を行い、適切な工事を実施することが重要です。
福岡県で老健施設の施設管理についてお悩みの方は是非この記事を参考にしていただければと思います!
Rリペアでは、防水工事・雨漏り補修から塗装工事、部分補修まで様々なお悩みに対応しております。